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関西弁講座⑦ 関西方言の高起式、低起式の分類

記事のレベル;★★☆☆☆

 

関西弁マスター講座の第7回目となります。

 

関西方言の特徴として、それを議論する時に「高起式」「低起式」という用語を使用することがあげられます。

 

こいつらの意味は、単純に

高起式:最初の拍が高く始まる

 

低起式:最初の拍が低く始まる

というだけです。

 

つまり、関西方言

↑こ↑く↑ば↑んが高いので高起式

↓ど↓う↓ぶ↑つが低いので低起式

的な感じです。

でもこの用語は東京方言を議論する時にはあまり使われません。

 

というか、関西方言のアクセントについて話したり表記した時に不都合が生じるから、高起式だの低起式だのいうワードを使用するといった方が正しいのです。

 

東京方言の場合

関西方言同様、もちろん高く始まったり、低く始まったりします。

日本語(東京方言)のアクセント分類←でも説明しているように、東京方言のアクセントは頭高型は最初の拍から高いし、逆に他の型は初めから低いのです。

例えば

頭高型:「↑パ↓ン↓ティ↓ー

他のん:「↓ス↑ト↓ッ↓キ↓ン↓グ

こんな感じ。

 

このアクセント法則は日本語東京方言のアクセントの特徴でも書いていますが、以下の3つの法則に縛られています。

① 最初と次の拍のピッチは異ならなければならない。

② 一度ピッチが落ちると、二度と上昇しない。

③ 特殊拍にはピッチの下がり目がこない。

これらの法則のおかげで、アクセントを1か所していしてやるとアクセント全体の型が理解できて万事解決!ってなるわけです。

(上の例ッキングだったらにアクセントがあると言えば、①より1拍目は↓スに確定、②より他の拍も↓ッ↓キ↓ン↓グに確定し、語全体の高低が決まる)

 

一方で、

関西方言の場合、

1か所指定してやっても万事解決とはいかない。

これは、だいぶん前のページの関西方言のアクセントの位置でも言いましたが、関西方言には上記の東京方言の制限①と③が関西方言には存在しないためなのです。

たとえば、上記のストッキングの例を考えると、「」にアクセントが来ますって言われても、単語全体のピッチの高低は確定できません。

つまり、

↓ス↑ト↓ッ↓キ↓ン↓グ

↑ス↑ト↓ッ↓キ↓ン↓グ

かが、確定できないのですなんせ①の法則がないのですから

 

というわけで、「低起式で「ト」にアクセントがあるでー」って言われて初めて

↓ス↑ト↓ッ↓キ↓ン↓グ」にアクセントが確定します。

なんせ東京方言のアクセントパターンがn+1なのに対して、関西方言のそれは2n+1もあるんだから当然っちゃ当然のことですが、とにかく初めに高起式か低起式かを指定してやる必要があるのです。

 

あとは、この高起式、低起式の分類は複合語を作成する時にすごく役に立つのですが、これは次の話に持ち越します!

 

では

 

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