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関西弁講座④ 関西方言のアクセントの位置

記事のレベル;★★☆☆☆

 

前ページ→東京方言vs関西方言 単語のアクセント編 で東京方言と関西方言のアクセントルールの違いを示しました。関西方言は1拍目と2拍目のピッチの高さが同じでもよく、いわゆる特殊拍(「っ」「ー」「ん」「母音の後の母音」)にもアクセントの変わり目を置くことができるのでした。

で、単語が高い音から始まるとき、「高起式」といわれ、低い音から始まるときは、「低起式」といわれる。というのが前回のあらすじでした。

 

今回はどこにアクセントが付与されるねんって話です。

関西方言は東京方言のアクセントの分布に対してすんごい煩雑なんです。

 

まず、堅苦しい話から申しますと―、アクセントの総パターン数に関しては、

 

n拍語の単語に対して、東京方言ではn+1個のアクセントパターンが存在するのに対して、関西方言では2n+1個ものアクセントパターンを持つことになります。

つまり、関西方言では、1拍の単語だったら3個、2拍だったら5個、3拍なら7個ものアクセントパターンが存在することになります。

 

そのカラクリは高起式、低起式に起因していて、n拍の名詞について、

 

高起式では

・全く、下がり目(アクセント)のない単語が1通り(東京方言と違い、1,2拍目の高低差は不必要)

・n拍目での下がり目(アクセント)がn通り存在しています.

なので高起式ではn+1個ものアクセントのバリエーションが存在します。

 

低起式では

・その単語内すべて低いピッチのままなのが1個あります。(東京方言と違い、1,2拍目の高低差は不必要)

・1拍目の低いピッチから始まり、2拍目以降の拍のどこかでピッチが高くなるパターンがn-1個のバリエーションで出てきます。

だから、低起式ではn個のアクセントがあると言えます。

 

そういうわけで、全体では、n+n+1の2n+1個のアクセントパターンがあると言えます。

 

例えば3拍語ならこんな感じ

高起式

高高高()

高高高()

高高()

低低()

低起式

低低低()

()

低低()

 

ちなみに前述のとおり、東京方言はもっとシンプルで、アクセント総数はn拍語に対してn+1個しかあしません。→日本語(東京方言)のアクセントの特徴

 

さて、どの単語がどの型に対応しとんねん。何か規則はあるのかと思うところですが残念ながら関西弁だけを見ていては規則は見当たりません。

 

とりま、すべての単語について高起式か低起式かを覚えて、どこにアクセントの下がり目がくるのかということを覚えてね☆というのが極論であります。

 

関西方言のアクセントがずらーっとのってる関西弁アクセント辞書は存在するので、本気の人はそれを購入するのが最良かな。

 

このような辞書はあります。

関西方言アクセント辞書

 

ただし、超高価なので一般庶民には手が届かない代物じゃないですかね。

これを買うお金があればユニバとかでぱぁーっと遊ぶ資金に充てたいわい!って感じだとおもいます。

 

そういう時は、図書館を利用しましょう。

大学図書館なら置いている可能性が高いです。

学生諸君なら大学図書館のデリバリーサービスを使って借りるのも可能ですし、学生じゃない方は大学に連絡して図書館を使わせてもらうこともできるはずです。

もし、利用するなら、最近は一般市民の利用を制限している大学図書館もある(地域貢献しろや!) ので、利用前に必ず電話で利用できるか確認するのと、関西方言辞書的な本が置いているか確認した方がよいでしょう。しょぼい大学だったらまず置いてないでしょう。

 

 

でも実は、この関西方言のアクセントは他の方言との対応が見られるのですだから、あなたが日本語母語話者(少なくとも東京方言の直感がある)である限りは、簡単に簡単に習得できるかもしれない(できないかもしれない)。

 

というのも、金田一春彦という学者がいろいろな方言のアクセントが荒唐無稽に存在しているのじゃなくて、ある程度パターンの対応がみられることを発見しました。

つまり、東京方言でこのアクセントだったら、他の方言対応ではこのアクセントというように、パターンで覚えられるということです。

 

このことに関しては次項で紹介します。