記事のレベル;★☆☆☆☆
前記事では日本語(東京方言)のアクセントの分類について解説しました。
今回はそれを発展させて、アクセントの分布について書いていきます。
つまり、単語内のどこに、ピッチの高から低の下がり目が来るかというお話です。
例えば
「↑め↓ら」
「↑め↓ら↓み」
「↓べ↑ほ↓い↓み」
「↓い↑お↑な↓ず↓ん」
「↓い↑お↑ぐ↑ら↓ん↓で」
これらの語のアクセントをよく観察してください。
一番上は微妙ですけれども、他のにはある法則がありますよね。
「↓」の数に注目してもらうと、何拍の言葉であっても、3つですよね。(一番上は違う)
そのうち最初の「↓」は次の拍と異ならないといけないため、頭高型以外は「↓」であるのは当然として、残りの2拍に注目しましょう。
よくみると、その分布が偏ってて後ろの方にありますね。(まあ、一度下がったアクセントは二度とは上がらないというルールがあるので当然ちゃ当然なんですが。)
このことにより、日本語は後ろの2拍が低いと言えるでしょう。
もっというと、日本語のアクセントは通常、後ろから3拍目に置かれるのです。
あくまでも通常は~のはなしで例外的なものがわんさかあります。
こういう風にだいたい他の言語でもアクセントが後ろから何番目についてるって言うのが多いです。
イタリア語なんかが、この件に関してはかなり特徴的ですべ。
イタリア語の真似しようと思ったら、「カプチーノ イタリアーノ ナンチャラナニナニ―ノ」みたいな感じで後ろから2番目の音節に強勢を置いた単語を適当に並べまくったらイタリア語っぽく聞こえますよね。
それと同じ原理だと思ってください。
まあともかく、東京方言のアクセントは後ろから三番目にあるよってことがここで言いたかったことです。